たいちょうのプロフィールはこちら

【カクテルコンペとは】全国大会出場経験のある僕がカクテルコンペの審査基準を解説

お酒
スポンサーリンク

みなさんはカクテルに大会があるのはご存じですか?

大会出場者は、営業後に睡眠時間を削って死ぬ気で練習し、
時には指のタコが剥けて血だらけになったり、
睡眠不足で営業中倒れそうになったりしながら己の技術を磨き大会に挑みます。(あれは本当にしんどかった・・・・)

僕もNBA([日本バーテンダー協会)の全国大会に出場した経験があります。

カクテルの大会は一般の方も見に行く事ができるので、機会があれば是非見に行ってほしいです。
そして、演技を始める前と、終わった後に大きな拍手を出場選手に贈ってください。
今回は、元バーテンダーの僕がカクテルコンペティション(大会)について解説します。

そもそもNBAって?

八村塁選手がドラフト一巡目で指名された世界最高峰のバスケットボールリーグではありません。
みなさんを安全に運ぶ、日本バス協会でもありません。

そう。
日本バーテンダー協会の略です。(Nippon Bartenders Association)ね。

日本には、HBAというホテルバーテンダー協会とNBAの2つの大きな協会があります。

ホテルバーテンダー協会は、名前の通り、ホテルのBARでバーテンダーをやっている人が入る組織で、
日本バーテンダー協会は町場のBARでバーテンダーをやっている人が所属する組織です。

カクテルコンペティションって?

簡単に言うとカクテルの大会です。

みなさんの知らないところでたくさんカクテルの大会が開かれているのです。

主に酒販メーカーが自分たちの扱っているお酒の宣伝の為に主催をしている事が多いです。

「サントリー」や「マリー・ブリザール」、「ヘネシー」など、大きな酒販メーカーです。

ちなみにNBAが主催している大会は、全国技能競技大会と言われるもので、
酒販メーカーからの協賛はあるものの、単純にバーテンダーの技術を競う大会になります。

カクテルコンペティションのルールは?

カクテルコンペティションは美味しいカクテルを作った人が優勝するわけではありません。
全国大会は大きく分けて3つの種目があります。

①フルーツカット部門

これは、制限時間内に持参したフルーツをカットして、
一枚のお皿に盛りつた作品で争われる競技です。

競技の加点ポイントは下記3点です。
・時間内に作品を作り上げるか。
・フルーツカット、盛り付けの所作がキレイか。
・フルーツカットの見た目が美しいか


バーテンダーの中で一番厄介な競技です。

②、③はカクテルを作る事なので、普段の営業中に実践をする事ができますが、
普通に営業をしていてフルーツの盛り合わせの注文が入る事が滅多にありません。
人に見られながらフルーツカットをする経験のないバーテンダーが多いので、
この競技の練習に一番時間をかけるケースが多いです。

中には競技中に焦って、流血騒ぎになって、作品名が血まみれになることも珍しくありませんwww

②課題カクテル部門

毎年決められた課題のカクテルを作成する競技になります。
「マティーニ」や「マンハッタン」などステアで作るスタンダードカクテルが選ばれる事が多いです。

審査のポイントは、カクテル作成までの所作と味です。

カクテル作成の所作は、創作カクテル部門の章で解説いたします。

③創作カクテル部門

メインの競技になります。
自分のオリジナルカクテルで勝負する競技です。

ここでは、「味」、「テクニック」、「ネーミング」の3つが審査対象です。

「味」:単純に美味しいか?
「テクニック」:カクテル作成の所作が美しいか?
「ネーミング」オリジナルカクテルの名前と意味と味が一致しているか?

※制限時間をOVERすると当然減点です。

このネーミンというのが非常に難しく恥ずかしいのですwww
目立つ名前をつけた選手は、大会後にカクテル名で呼ばれるようになり、
イジられますwww

僕も散々イジられました。

カクテル作成の所作(しょさ)って何?

お客様の前で作る事を前提としているので、やはり一つ一つの動作が美しくなくてはいけません。
所作というのは立ち振る舞いですね。

大会では所作のルールがあります。

ここで既定のカクテルを作成する手順を解説します。

課題カクテル部門も創作カクテル部門も共通して、6分間で5人前のカクテルを作る事が大前提です。

競技は会場の壇上で行われて、1ステージ3名のバーテンダーが競技に取り組みます。

舞台に上がると、カクテル作成につかう、お酒、グラスと氷が
用意されている状態でスタートです。

①まずは、頭を下げてお辞儀。

開始の合図と同時に、頭を深々下げて演技スタート。

この競技は、実際にお客様にカクテル提供する事を前提にしているので、
6分間も長い競技を見ていただく、観覧のお客様、審査員の方への感謝を込めたお辞儀になります。

②グラスを冷やす

前方に常温のカクテルグラスが置いているので、グラス1つ1つを手に取り用意されている氷を入れていきます。

通常のBARであればあらかじめ冷凍庫で冷やしたカクテルグラスで提供する事が多いですが、
カクテルコンペは6分間の中で氷を使ってグラスを冷やす事も含めた競技になります。

③シェイカーにお酒を入れる

ここからが皆さんお待ちかねのメインの動作になります。
5人前が作れる巨大なシェイカーに必要なお酒を入れていきます。
この時は、必ずメジャーカップを使い計量してお酒を入れます。
ここでお酒の分量を誤ると、味が狂ってしまうのでとても慎重な作業になります。

④グラスの中の氷をステアする(=冷やす)

一番最初に行ったグラスの中に入れた氷をステアして、
カクテルグラスを冷やします。
ポイントは氷を落とさない点と、しっかりグラスを冷やせるかの2点です。

大勢の観客の方を前にしているので、普段営業中に簡単にできる事ができなくなるのが大会です。

⑤カクテルグラスの中の氷を捨てる

冷やしたグラスの中に残っている氷を捨てます。
そして水滴がついているので、水滴を拭きとって元の位置戻します。
これでカクテル作成の準備完了です。
さて次はお待ちかねのシェイキングです。

⑥シェイカーに氷を入れて、レッツシェイキング!!

一番の見せ場ですね。
5人前のシェイカーなので、とても重く普段の営業中と同じシェイクの仕方だと、中身のお酒がよく混ざりません。
スピードも大事ですが、しっかり混ぜるというのを意識してシェイキングするのがポイントです。

⑦シェイクしたお酒をカクテルグラスに注ぐ

注ぎ方にはルールがあります。
5つのグラスを自分から見て、右側から順に一往復する間に満杯まで入れるという事です。
1つ目のグラスに約半分、2つ目も半分、5つ目は満杯まで入れて、4つ目を満杯、最後に1つ目のグラスを満杯にして完了です。

⑧グラスにデコレーションを付けて、お客様に提供するようにグラスを前に出す

創作カクテルは、グラスの縁に飾るデコレーションも含めての作品になります。
落とさないようにゆっくり5つのグラスに装着して、カクテル作成は終了です。
最後に、実際の営業と同じく、お客様へ提供するようにグラスを前に出して完了。

⑨最後もやっぱりお辞儀

カクテル作成が終わって、作業台の上が汚れていたらしっかり拭き取ります。
そして、お辞儀をして完了です。

カクテルコンペティション観戦のメリット

・死ぬ気で練習をした熱量のこもった演技を間近で見る事ができる。
・競技終了後、選手が作ったオリジナルカクテルを飲む事ができる。
・日本のほとんどの酒販メーカーがブースを出しているので、世界中の酒を試飲する事ができる。
・競技後にホテルのケータリングを食べる事ができる。
・BARがもっと

まとめ

いかがでしたでしょうか?
これで皆さんもカクテルコンペティションを観戦したくなったんじゃないですか?
大会観戦に挑む前に事前準備で自宅でカクテル作ってみましょう。
【脱缶ビール】おすすめリキュール8選を使った誰でも簡単に作れるカクテルを紹介

カクテルコンペの詳細はNBA(日本バーテンダー協会)のHPをご確認ください。(2019年6月25日現在、直近でのカクテルコンペは予定されていないようです)
一般社団法人日本バーテンダー協会

カクテルコンペティションについて、こんなに詳しく解説している記事は他にないと思います。
もしよろしければシェアしていただければ幸いです。

タイトルとURLをコピーしました