バーテンダーって華やかな仕事だけど、実際いくらぐらい稼いでいるんだろう?
この記事は、このような悩みの方に向けて書いております。
本記事の内容
- バーテンダーの年収
- バーテンダーで生きていくのは結構難しい?
- バーテンダーの給料の上げ方
僕は約8年間バーテンダーとして銀座や六本木で働いていました。
カクテルの全国大会にも出場したことがあり、バーテンダーの友達が全国にいます。
銀座や六本木の高級なBARでジントニックを飲むと1杯1,500~2,000円ぐらいします。
使っているジンやトニック、ライムは正直居酒屋で飲むジントニックをあまり変わりません。
なので、バーテンダーはめちゃくちゃ儲かっているんでは?という質問をされる事が多いです。
この記事では、実際に僕のバーテンダー時代の給料やバーテンダーにまつわるお金についてを解説します。
記事を最後まで読めば、バーテンダーのお金事情がわかると思います。
一般的なバーテンダーの年収
バーテンダーの年収【アルバイト】
バーテンダーのアルバイトの給料は、一般的な飲食店に比べて高い傾向にあります。
時給換算で約1,300円程です。(参照:求人ボックス 給与ナビ)
立ち仕事で夜勤というのが、時給が高い理由です。
学生時代に生活費を稼ぐ為のアルバイトであれば十分過ぎる額かと思います。
本気でバーテンダーを職業にしたい場合は、まずアルバイトからスタートという方が多いですが、1日8時間は働くので1日1万円ぐらいは稼げるので、贅沢をしなければ生活する事はできると思います。
バーテンダーの年収【正社員】
バーテンダーの正社員の給料は、額面で約380万円、月32万円といわれています。(参照:求人ボックス 給与ナビ)
しかしこれは、あくまでも平均値で、多分ホテルのバーテンダーとか大手飲食店で働いている人も含めて金額だと思います。
実際に街場のバーの正社員の給料はもっと低いです。
僕は、初めて某有名オーセンティックBARに入った時は、見習いで給料は8万円でした。
しかも、1日の労働時間は平均15時間ほど。そのあと練習をしたりお酒の勉強をしたりと、今考えればスーパーハードワークをしていましたねwww
でも、自分のお店を開くという強い目標があったので、激務な環境でも耐える事ができました。
僕の周りのバーテンダー仲間の平均の給料だと額面で月25万円ぐらいが平均だったと思います。
大卒の平均の初任給よりは、高いですが、注意しないといけないのは、大手企業のように給料がエスカレーター式に上がっていくほとんど事はありません。
特にオーセンティックBARのようなお店は、売上が倍々に増えていくことは、ほとんどないので、お店に入るお金が増えない限りは、バーテンダーの給料が増える事がありません。
バーテンダー時代の僕の先輩は35歳でも額面で月30万円ほどしかもらっていませんでした。
雇われバーテンダーは高い給料を手にすることは難しいのです・・・
バーテンダーの年収【独立したオーナー】
バーテンダーは自分でお店をやれば、お金は稼げます。
要は、売上から家賃、材料費、光熱費、人件費等を引いた金額があなたの給料になります。
最終的には、自分が店に立たなくても、お金が入ってくる事だってあるのです。
なので年収1,000万円以上というのは、夢の話ではなくなります。
バーテンダーで稼いでいる人の99.9%は間違いなく独立しています。
バーテンダーの給料の上げ方
今働いている店で成果を出して出世する
最初は誰でも見習いからのスタートです。
接客も調理もカクテルメイキングもできません。
僕は見習いの頃は掃除とお客様におしぼりを渡す事しかさせてもらえませんでした・・・
ぼくは、死ぬほど練習して勉強したので、徐々にできる事も増えてきて、3年後にはシェイクとステア以外のカクテルは作らせてもらえました。(もちろん自分のお客様には作っていましたが)
結果、3年後には8万円だった給料が15万円まで上がりました。(それでもまだ低いが・・・)
バーテンダーは、いかに自分目当てのお客様を増やすかです。
お客様が増えれば、その分自分でお酒を作る機会が増えるので上手になります。
さらに店の売り上げにも貢献できるので、技術も上がり給料も上がります。
資格を取得して、自分の価値を高める
バーテンダーになる為に、必須の資格というのはありませんが、取得すると自分の価値を高めてくれたり、仕事の幅が広がったりします。
例えば、ソムリエの資格を取得すれば、バーテンダーだけでなくレストランでソムリエとして働く事もできます。
僕のバーテンダー時代の友人も資格を取得して専門性を高めて給料を上げていました。
関連記事:【元バーテンダーが語る】バーテンダーが持っていると便利な資格10選 資格は必要?
自分の店を出して独立する
人に雇われているうちは、バーテンダーで高い年収を稼ぐのは難しいです。
基本はそのBARのオーナーが一番儲かるような仕組みなので。
バーテンダーとして、本当に稼ぎたいのであれば、独立して自分で店を出しましょう。
お客様がたくさんきて、多店舗展開ができればバーテンダーで1億円プレイヤーも夢ではありません。
バーテンダーになりたい方のほとんどは、自分の店を出したいという夢があると思います。
夢を絶対に諦めずに、毎日頑張った人にだけ、神様はチャンスをくれるはずです。
カクテルの大会に出て、自分の名前を売る
酒販メーカーが開催しているカクテルの大会が年に何度か開催されています。
無料で出場できるので、その大会に出て表彰されるとメーカーのHPに掲載されたりするので、一気に自分の名前を全国区にするには、ちょうどよいです。
僕もバーテンダー時代にカクテルの大会に出て表彰をされてから、お客様が増えだしました。
賞を取ると自信にもなりますし、お客様が増えれば、お店に貢献できるので給料が上がる可能性があります。
また、有名になれば高い給料でヘッドハンティングされる事もあるでしょう。
カクテルの大会について記事にしていますので、是非参考にしてみてください。
【カクテルコンペとは】全国大会出場経験のある僕がカクテルコンペの審査基準を解説
転職する(違う店に移る)
僕は、ヘッドハンティングされてお店を移動したことがあります。
その際に、一気に収入が増えました。
儲かっていないお店で働いていも、絶対に給料は上がりません。
当然ですよね。
儲かっていないお店は、お客様も少ないので、カクテルを作る機会が増えないので、いつまでたっても上達しません。
儲かっているお店に移動するのも給料を上げる手段の一つです。
実際にお店にいってみて、客入り具合を見て判断するのが良いと思います。
僕のバーテンダー時代の収入
僕のバーテンダー時代の給料を公開します。
- 18歳~20歳:月収8万円
- 21歳:月収15万円
- 22~24歳:月収20万円
- 25歳:月収25万円
- 26歳:月収30万円
※金額は額面です。保険は当然、国民年金でした。
26歳で月収30万円であれば、一般の人と同じぐらいの金額だと思いますが、ボーナスもないですし、週休1日ですし、休みも勉強の為に飲みに行ったりと365日お酒に関わりながら生きていきます。
お酒が好きな人であれば、バーテンダーは天職です。
バーテンダーとして働く為に最低限必要なお金
バーテンダーとして働く為にかかるお金はありません。
必要資格などもないので採用されれば、その日から働くことができます。
しかし、Tシャツ姿でカウンターに立つ事はできなので、最低限のBARで働く服装は整えないといけません。
BARで働く為の服装(オーセンティックBARの場合)
- 必須アイテム::シャツ、ネクタイ、黒いパンツ、黒い革靴、エプロン
- 推奨アイテム:ベスト、バーコート(白いジャケット)
また、バーテンダーは自宅での練習は欠かせません。
シェイカーぐらいは手に入れておきましょう。
【元バーテンダーが解説】バーテンダーの仕事道具セット シェイカー、バースプーン等
バーテンダーで生きていくのは結構難しい?
何も考えずにバーテンダーという仕事で一生ご飯を食べていくのは、正直難しいです。
下の図は、僕が六本木で働いていた頃に、バーテンダーの先輩に言われていた事を図にしたものです。
これは年代別のバーテンダーの人数です。
六本木でバーテンダーとして、生きていっても、50代まで働ける人は全体の2%です。
もちろん、経営者側に回る人や他の街に移って商売をしている人、地元に帰って自分の店を開いたりする人がいるので、実際にバーテンダーとして働いている人の人数はもう少し多いと思いますが。
さらに、年齢が上がれば収入が増えるという世界ではないですし、夜の仕事なので一般の方と同じ生活を送るのは困難です。
でもバーテンダーで成功している人はたくさんいます。
何軒もお店を持っていたりとか、カクテルの大会で優勝して世界中からお客様が来る繁盛店になったりとかです。
僕はバーテンダー時代には、顔が広い方だったので、成功しているバーテンダーの方と話をする機会が多かったのですが、彼ら全員の共通点は、「お酒が好き、バーテンダーで生きるという強い覚悟」の2点です。
僕が8年でバーテンダーを辞めてしまったのは、強い覚悟が足りなかったのかもしれません・・・
覚悟を決めてやり切れば、バーテンダーで年収1,000万円も夢ではありません。
まとめ
バーテンダーは中途半端な気持ちで挑戦すると長続きしません。
覚悟を決めて挑みましょう。
でもお金以外のリターンはかなり大きいです。
働く店によってですが、銀座や六本木で働くと超有名企業の社長や有名芸能人など、一般の方が絶対に会えないような方接客する事ができます。
僕も8年間、バーテンダーとして働いていましたが、確かに華やかな仕事だったなと今でも思います。
バーテンダーは本当に素敵な仕事です。