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男の僕が半育休制度を利用。半育休期間中の収入計算方法と働き方を公開。

半育休という制度って給料はどうなるんだろう?

本記事はこんな悩みの方に向けて書いています。

日本は男性の育休取得を推奨していますが、2018年の厚生労働省の調査の結果では6.16%と女性の80%超に比べると、男性の育休取得のハードルの高さがうかがえます。

人材不足のこのご時世で、育児の為に長期間休まれては会社としてはたまらないのでしょう。

そこで最近話題になっているのが「半育休」という制度です。

名前の通り、半分働いて、半分育休を取得するというものです。

この制度のおかげで僕は、第一子出産後に3か月の休みをとることができました。

この制度は会社の制度ではなく、育児休業と同様に、国の制度になります。

なので労働者に与えられた権利です。

権利は行使したいけど、育休を取得する事で復帰後の待遇に影響がでることを恐れているあなた。

半育休という制度があります。

今回は半育休を実際に取得した僕が、期間中の収入や働き方を公開します。

これを読んで少しでも育児休業のハードルが下がると嬉しいです。

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半育休制度の条件とは

  1. 労働時間は月に80時間以内
  2. もちろん男性も女性も取得可能
  3. 国からの育児給付金+働いた分の給料をもらう事ができる(ただし半育休取得前の収入の80%が限度です。それを超えると育児給付金が減額されてしまいます。
  4. 1日4時間で20営業日で合計80時間のような定期的な労働はNG(あくまでも一時的・臨時的な労働に限る)
  5. 会社と相談すれば在宅勤務もOK

4番の定期的な労働がNGという条件に少し補足をします。

厚生労働省の資料では、下記緊急事態の場合は働いても構わないという内容が記載されています。

  • 大災害などで発生する緊急対応
  • 他の人では絶対に対応できない問題解決をする場合

なかなか発生するケースではないと思います。。。
そうすると基本働く事が出来ないから、会社に迷惑がかかる。やはり育休取得は諦めないといけないのか・・・・

そんな事ありません。
文章の解釈は人それぞれなので、上記に当たらない場合でも会社と半育休取得者がしっかり話し合いをした場合は働いても構わないというのが結論です。

僕は、会社では事業責任者というポジションだったので、どうしても出席しないといけない会議がありましたし、重要な稟議申請には立場上、目を通さないといけなかったので、会社と相談をした上で、育児休業のルールを守ったうえで最低限の労働をする事で合意しました。

ここのルール決めはすごく重要です。
後で言った言わないになると復帰しずらくなります。

僕の場合は法務に依頼をして1枚の覚書を作ってもらいました。

出席をする会議、確認すべき申請を明記して、記載の業務以外は育休期間中はやらないという内容のものです。

紙に残せば、後で文句を言われた時も覚書を武器に戦う事ができます。
口約束はやめておきましょう。(覚書を書かなければ自由に育児ができないという点は日本が男の育休について非常に遅れている証拠ですね・・・)

結果、会議はPCとネット環境さえあれば出席できますし、申請は自宅で空いている時間に確認する事ができます。

その為、業務が止まる事なく育児休業を楽しむ事ができました。

半育休期間中の収入とは

半育休の取得を検討している方にはここが一番重要だと思うので丁寧に解説します。

そもそも、半育休は、国から育児給付金を受け取りつつ、働いた分だけ就業している会社から給与をもらうというものです。

給与は会社との契約条件によって変動はありますが、ほとんどの人が働いた時間に応じて金額が決定します。

わかりずらいのが国からもらえる育児給付金についてです。
実際の例を参考に解説します。

育児給付金の計算方法

  • 育児給付金は育休取得前の6か月の給与を平均したものに期間に応じた%をかけて算出
  • 6か月間の平均給与の上限は425,000円
  • 基準となる金額は額面の金額で(手取りじゃないよ)交通費とか残業代も含める

基準となる6か月の給与平均は厳密に言うと計算方法が違うのですが、金額に大きな差がでないので、今回は計算がしやすいように6か月の平均という事ですすめます。

また、文字だとわかりずらいので事例を用いて説明します。

【月収30万円のパパA君のケース】
・育休取得日~6か月の期間の月収
30万円×0.67%=201,000円
育休取得から6か月間は基準となる育休取得前の6か月間の給料の平均に67%をかけた金額が育児給付金として国から支給されます。

・育休取得6か月後~終了日までの月収
30万円×50%=150,000円
育休取得6か月後以降は基準となる金額に50%をかけた金額が育児給付金として国から支給されます。

実際の半育休時の収入はいくら?

上記で説明した育児給付金に会社から支給される給与を足した金額が支給額になります。
これも実例を使って解説します。

【月収30万円で月20時間働いたパパB君のケース】
・育休取得日~6か月の期間の月収
30万円×0.67%=201,000円・・・①
30万円/160時間(1日8時間20営業日換算)×20時間=37,500円・・・②
①+②=238,500円

・育休取得6か月後~終了日までの月収
30万円×50%=150,000円・・・①
30万円/160時間(1日8時間20営業日換算)×20時間=37,500円・・・②
①+②=187,500円

育児給付金と給与を足した金額が、育休前の6か月平均の給与の80%を超える場合は育児給付金が減額されます。

時間を調整して80%以内に抑える事が重要ですね。

上記で説明したように額面だと、育休を取得すると多少収入が減るように見えますが、育休期間中は社会保険料が免除されるので、手取りの金額はあまり変わりません。
※育休期間中、会社からの給与がない場合(働かない)は所得税や雇用保険が0円になります。

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半育休期間中の働き方は?

育休期間なので、基本は育児に専念するのが正しい過ごし方です。

しかし、自分がいない間でも会社は動いていますし、お客さんも活動しています。

会社としっかり話し合いをして働く上限を決めて、両立しましょう。

時間内に終わらせないと育児に影響が出るので仕事に対する集中力や精度が上がると思います。

だらだら働くのはやめましょう。

子供の活動時間=営業時間なので、子供が寝たらメールを確認したり資料を確認したり会議に出たりと上手に時間をやり繰りして育児の時間をしっかり確保するのがおすすめです。

僕の育休期間中の1日のスケジュールをまとめた記事があるので是非読んでみてください。

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育休中の1日の過ごし方を絶賛育休取得中男子(実際はおじさん)が大公開。育休とる事考えている人はリアルな育休生活の実態を見てみてください。

また、重要なのは、半育休をとる前にしっかり引継ぎをする事です。

取得前にしっかり上司や部下、同僚に話をしておきましょう。

実際に僕が育休取得前に関係各所に報告をした内容を記事にしていますので是非読んでみてください。

僕は部下を完全に味方につけたので、多少の事であれば僕に聞かずに自分達で解決するようになり育休復帰後は部下全員が能力UPしていました。(僕は不要なのかも・・・・www)

関連記事:育休取得を会社に申請した話。男性で部長職の場合

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男が育休をとる事を会社に報告するのって不安で胸がはちきれそうになります。断られて出世に影響とかしたらどうしよう?とか育休が原因で降格とかあったらどうしよう?とかね。そんな貴方。僕の体験を読んでから自信をつけて会社に報告しましょう。

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まとめ

育休を取得しても、国からの育児給付金もありますし会社と相談の上ですが半育休という方法で収入を減らさない方法もあります。

育休を取りやすい制度自体は確保されているのですが、あまりにも育休について知識がない人が大勢いるので理解が得られず、育休を取得する事が難しいのが現状です。

本来、育休取得が当たり前という認識を全国民が持っていれば簡単に取得する事ができるのですが、まだその段階ではないです。

育休取得はあなたの強い意志が大事です。

上司や同僚に自分の状況をしっかり説明して取得をしたい意志を伝えてください。

僕は育休を取得して本当によかったと思います。

育休取得の感想を記事にしているので是非参考にしてみてください。

何度も言います。大事なのは「強い意志」です。

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3か月の育休期間が終わりを迎えます。育休を取得して心の底からよかったと感じています。 全員が仕事より育児を優先する事が難しいと思いますが、パパが少しでも育児を理解しているだけで、ママの負担も軽くなるし、子供にも良い環境を提供できると思います。 育児をママに丸投げているパパに是非読んでもらいたいです。
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