せっかく世田谷万葉集に訪れたのだから、まず最初に読んでほしい10記事!!>>

【元バーテンダーが語る】アードベックってハイボールで飲むのもったいない?のうまい飲み方を解説

アードベックとういうウイスキーってどんな味なの?

美味しい飲み方教えて!

 

本記事はこのような悩みの方に向けて書いております。

 

たいちょう
たいちょう

僕は8年間バーテンダーとして銀座や六本木のオーセンティックBARで働いていました。ウイスキーの種類が豊富なBARで働いてたので、今まで数えきれない程のウイスキーを飲んできました。

 

アードベックは非常に通好みのウイスキーです。

裏を返せば、ウイスキー初心者にとっては非常にハードルが高いお酒だと思います。

多分、スコッチの中で1番ハードルが高いです。

 

それは、かなり尖った味と香りが原因です。

 

本記事では、アードベックについて詳しく解説をしていきます。

 

この記事を読めば、ウイスキー通だと思われるぐらいの知識をつける事ができます。

 

ぜひ最後まで読んでみてください。

アードベック(ARDBEG)ってどんなウイスキー

アードベックは、スコッチウイスキーの一種で、スコットランドのアイラモルト(島のモルト)と言われる小さい島国で作られたウイスキーです。

 

たいちょう
たいちょう

同じアイラモルトに「ラフロイグ」というウイスキーがあるのだけど、味や香りはそれに近いですね。

近いというかラフロイグをパワーアップさせたイメージです。

アイラモルトは島の海岸付近に蒸留所が設置されており、海の塩っぽい香りがウイスキーにつく事で塩っぽいスモーキーな味わいが特徴です。

正露丸やヨードチンキのような薬品臭がするとも言われております。

 

アードベックはその中でも、1番味や香りが強いです。

たいちょう
たいちょう

というか、シングルモルトウイスキー中で1番香りが強いです。

 

 

多分、初めてアードベックを飲む方は、美味しいとは思わないと思いますw

 

「薬品臭が非常に強く、香りもスモーキーで塩っぽく、飲むと口の中が薬品臭で溢れます。」

たいちょう
たいちょう

とても飲み物の感想とは思えないですよねw

 

しかし、これがウイスキー通にはたまらないわけですよ。

 

僕らプロもアードベックを注文する人は、「あっこの人ウイスキー好きなんだな」って判断する事が多いです。

 

なので、ウイスキー通だと思われたい方は、アードベックを飲めるようになる事をおすすめします。

アードベック(ARDBEG)ってなんで正露丸みたいな匂いがするの?

アードベックに限った事がではありませんが、アイラ島で作られるウイスキーはどれも正露丸のような薬品臭がします。

 

アードベックが正露丸のような香りがする理由は、ウイスキー作りに欠かせない材料の「ピート」と呼ばれる泥状の炭が要因です。(上記の写真がピートです)

 

この炭がスコットランドの冷たい潮風を受けて何年も堆積しスモーキーな香りがするようになります。

 

そのピートを燻して、ウイスキーの原材料の大麦麦芽(モルト)を乾燥させる際に、正露丸のような香りがモルトに乗り移るのです。

 

たいちょう
たいちょう

なので、薬品に漬け込んでいるというわけではなく、自然の香りなのです。

日本でいう「海が近づくと磯の香りがする」というやつに近いですね。

 

アードベックの薬品臭の原因は、ピート(泥炭)を燻して原材料のモルトを乾燥させる事です。
このピートが薬品臭の真犯人なんですね。

アードベック(ARDBEG)の歴史

アードベック蒸留所は1815年にジョン・マクドーガルによって創業されました。

 

創業から100年くらいは、マクドーガル家が代々経営をしていて、地元スコットランドで愛されるウイスキーとして人気がありましたが、20世紀に入ると泥沼時代に突入します。

 

何度も何度もオーナーが代わり、ウイスキーの生産は不定期になり1980年から1989年11月までの9年間は生産を止める方の問題蒸留所の一つでした。

 

その後もアライド・ディスティラーズ社という大手酒造メーカーが経営権を握り復活せますが、わずか数年で創業中止に・・・

 

今では、MHD社(モエ・ヘネシー・ディアジオ)が経営権を握っておりアードベックは世界中のウイスキーに愛されるようになりましたが、ここまでくる道は茨の道でした。

 

アードベックが復活するのは1997年グレンモーレンジ社が買収をしてからになります。

 

アードベックが復活したのは、設備投資と限定商法と言われています。

 

当たり前ですが、ウイスキーを作る為に必要な設備にしっかり投資をして質の高い商品を作る。

 

そして、少数限定のプレミアムモデルをいくつも発売して、知る人ぞしるウイスキーへのブランドを創りあげていきました。

 

今では、小汚い蒸留所は改修されて見違えるようになりましたし、発売するウイスキーも個性豊かなものばかりで一躍有名になりました。

 

アイラモルトの卒業試験と呼ばれるようになり、通好みのウイスキーに成長しました。

 

アードベックコミッティーとは

アードベッグには成人であれば誰でも入会できる会員プログラムがあります。

 

それが、アードベッグコミッティーになります。

 

入会すると、専用の会員証が発行され、蒸留所からのニュースや新商品発売のお知らせが届きます。

たいちょう
たいちょう

もちろん無料です。

アードベックコミッティーのWEBサイトは全て英語なので、Google翻訳の拡張機能を使いましょう。

 

翻訳してもかなり読みづらいWEBサイトですが諦めずに読みましょうw

アードベックコミッティーはこちらから>>

入会方法

たいちょう
たいちょう

WEBサイトがとにかくわかりずらいので解説していきます。

「アードベック委員会に参加する」=会員登録です。

 

 

躓くのはここだけで、後は個人情報を入れて会員登録完了です。

会員になると日本では入手できないパスポートカバーやグラスなどアードベックの限定商品を購入する事ができます。

蒸留所ツアーにも申し込みが可能

こちらのページから蒸留所のツアーに申し込みが可能です。

たいちょう
たいちょう

2021年4月現在、新型コロナウイルスの影響でツアーの受付はしておりません。

コロナが終息すれば蒸留所見学も再開するので、それを願って今日も自宅で晩酌を楽しみましょうか。

 

 

アードベック(ARDBEG)のうまい飲み方

元バーテンダーの僕がアードベックの上手い飲み方について解説します。

ストレートで飲む

お酒が苦手な方でなければ、ぜひ1度ストレートで飲む事をおすすめします。

(ストレートとは、割らずにそのまま飲む事です。)

 

アードベックのパワフルさはストレートで飲む事で明らかになります。

たいちょう
たいちょう

口の中で爆弾が爆発した感じになりますね。

多分、初めての体験になると思います。

口の中は爆発の余韻が残り、スモーキーな香りは鼻を抜けていきます。

たいちょう
たいちょう

「これがアードベックですが何か問題でも?」と

問いかけているような存在感です。

 

しかし、まだストレートはきついという方は、少量のミネラルウォーターを加水すると良いでしょう。

 

アルコール度数が下がる事はもちろんですが、加水する事でアードベックの香りがより強くなります。

 

加水する際には、水道水は絶対にやめましょう。雑味が強く、ウイスキーの本来の味が乱れます。

僕はエビアンを自宅に常備しています。

1本220mlなので晩酌1回分で使いきるベストなサイズ感です。

それと、せっかくストレートでアードベックを飲むんだったら、味や香りの特徴を記録に残す事をおすすめします。

 

記録に残せば、自分の好みが見えてくるので新しいウイスキー選びに役立ちます。

 

簡単にできるテイスティングの方法を記事にまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

ロックで飲む

ストレートでずっと飲み続けるのがキツいという方は、ロックスタイルですね。

 

ロックグラスに氷を入れてアードベックを注ぎましょう。

 

徐々に氷が溶けてアードベックの味が、変化していきます。

たいちょう
たいちょう

味の変化を楽しみながら映画でも観ましょう。かっこいい時間の過ごし方です。

せっかくなので自分のお気に入りのグラスでアードベックを楽しむ事をおすすめします。

 

お気に入りのロックグラスが家にないという方はこちらの記事を参考にしてみてください。

ハイボール(ソーダ割)で飲む

アードベックは高いお酒だからハイボールで飲むなんてもったいないという方もいますが、僕はアードベックのハイボールは最高に美味いと思っています。

 

炭酸を加える事で味が薄まり美味しくなくなるウイスキーも確かにあります。

 

しかしアードベックは真逆で炭酸を加えても強い存在感を放ちます。

 

スモーキーさと骨太の味に炭酸が清涼感が加わり非常に飲みやすいカクテルに大変身するのです。

 

たいちょう
たいちょう

ぜひ、暑い夏の日にビール代わりに飲んでみてください。

 

その際、必ず炭酸は新品を使ってくださいね。

 

炭酸は一度フタを開けると、どんどん炭酸が抜けていき、味がぼやけてしまいます。

たいちょう
たいちょう

僕が現役時代は炭酸は開けたら、その日中に使い切るのが鉄則でした。

開けてから6時間ぐらい経ったら営業中でも捨てていましね。

それぐらい炭酸は鮮度が命なのです。

 

僕の店ではこちらの炭酸を使っていました。

 

1回で使い切れる量なので、常に新鮮の炭酸を味わう事ができます。

アードベック(ARDBEG)の種類

アードベックにはたくさんの種類があります。

今回は比較的に入手のしやすいモデルを紹介します。

アードベッグ 10年

アードベッグ 10年ティスティングノート
色合い淡いゴールド色
香り爽やかで海を思わせるヨード香、燻製魚、炭焼コーヒーの香りに、柑橘系の果実の香りが加わる。
チョコレートとタフィーの甘さ、シナモンスパイス、薬品のようなフェノールの香りが魅力的に入り混じっている。
味わい口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい。
フィニッシュはドライ。タバコの煙とエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、深みのあるピート香が口一杯に広がる。
フィニッシュ余韻は長く豊かでスモーキー。砕いたピートや麦芽の甘みが残る。
アルコール度数46%
価格約5,000円

 

▼Amazonレビューの評価▼

 

 

アイラモルトで一般的に有名なのはラフロイグですが、アードベックは更にスモ―キーさが強く癖のあるモルトです。スモ―キーな味わいの後、程よく重厚な甘みを醸し出しスモ―キーと甘みがベストマッチするので、ラフロイグを飲んだ後に手を出してみるのがおすすめです。
思った程クセは感じませんでしたが、また飲みたいかと聞かれれば、ちょっと考えます。

アードベッグ ウーガダール

アードベッグ ウーガダールのティスティングノート
色合い濃厚なゴールド色
香り第一アロマは、クリスマスケーキ、クルミのオイル、潮、スミレ、杉、松葉。くすぶった炭火やなめした革の香りがあたたかさを感じさせる。
スモーキーさの中から、糖蜜のトフィーやチョコレートでくるんだレーズンなどの甘みが顔を出す。加水すると、スモーキーさが強調され、フランベしたクリスマス・プディングを思わせる香り。タールやディーゼルオイルの懐かしい香りに、スグリやベークドバナナ、クルミパン、モカ・エスプレッソの香りが加わる。
味わい口の中を覆うような豊かな味わいと質感。甘さとスパイシーさとスモーキーさが絶妙なバランス。クリスマスケーキのような甘みが舌に溶け込む。はじけるようにスパイシーでスモーキーな風味に、蜂蜜がけした燻製料理や糖蜜の贅沢な味わいが出会い、上質なモンテクリストの葉巻のように、奥深いスモーキーさと豊かな風味が幾重にも重なり合う。
フィニッシュ余韻は驚くほど長く、レーズンやモカの深い余韻が、豊かなスモーキーさと見事に調和する。
アルコール度数54.2%
価格約8,000円
▼Amazonレビューの評価▼
幸せな香りに包まれ楽しんでいます。 癖になってハマる味。
これにハマると他のウイスキーは飲めない・・・
2021年4月現在、BADコメントはありませんでした。

アードベッグ コリーヴレッカン

アードベッグ コリーヴレッカンのテイスティングノート
色合い深い琥珀色
香り恍惚とするほど強烈で力強い香りの渦に引き込まれる。タールロープとクレオソートの香りの奔流に圧倒されるうちに、ダークチョコレート、カシス、黒糖の香りに続いて熟したチェリーや松葉の香りが渦の底から湧き上がる。グラスが暖まると、さらにカイエンヌ・ペッパーのかかったステーキやペッパーソースで蒸し焼きにした牡蠣、潮や海草、スモーキーなベーコンの刺激的な香りに、甘いバニラやクローブ、ブルーベリーのニュアンスが加わる。
味わいペッパーステーキのようなスパイシーで強烈な第一印象。さらに飲み進むと、エスプレッソコーヒー、とろけるようなダークフルーツ(カシス、ブルーベリー、チェリー)やアーモンド、アニスの味わいに変化する。
フィニッシュ香ばしいブラックコーヒー、チョコレートでコーティングしたチェリー、ペッパーソースの余韻が長く続く。
アルコール度数57.1%
価格約9,000円

 

▼Amazonレビューの評価▼

好きな人しか飲めないけど、好きな人には最高。
飲む人を本当に選ぶお酒。
香りが強すぎてナッツやフルーツ系の香りがまるでせず、あたかも濃厚な木酢液を口に含んでいるかのような感覚に陥る。

アードベッグ アン・オー

アードベッグ アン・オーのテイスティングノート
色合い明るいゴールド色
香りまろやかでスモーキー。林檎の木を燃やしたような香りと、トフィーやアニスシード、糖蜜やデーツのクリーミーなノート。桃やバナナのみずみずしい果実香。加水すると、ライム、松ヤニ、ウイキョウ、石鹸、タールといった、アードベッグ独特のアロマが現れる。香りの良いロウソクのような、優しいワクシーさとクリーミーさ。スモークしたハーブ。潮っぽい海と海藻の香りが最後に現れる。
味わいなめらかでクリーミーな質感。シロップのような甘さ、ミルクチョコレート、糖蜜のトフィー、アニスシード、オレンジ、スモーキーな紅茶の葉、ナツメグやシナモンなどの甘いスパイス、葉巻の煙、グリルしたアーティチョークの風味が現れる。ウッディーさと優しいナッティーさが終始感じられる。甘いフローラルなトーン、ミントトフィー、ビスケットのような優しいノート。
フィニッシュ魅惑的で濃厚な長い余韻には、アニスシード、ヒッコリー、かすかなスモークを感じる。
アルコール度数46.6%
価格約6,000円

 

▼Amazonレビューの評価▼

・味は想像してたよりスパイシー。最高です。
・期待通りのスモーク感。ロックでもストレートでもおいしくいただけます。
深みも風味もありません

アードベック スーパーノヴァ

アードベックの人気を支える柱の一つに「アードベック スーパーノヴァ」というモデルがあります。

アードベックの特徴は、爆発的なスモーキーさとピーティさですが、この「スーパーノヴァ」はアードベックの個性を最大限高めたモデルになります。

どれぐらい高めたかというと、通常のアードベックはフェノール値が55〜65ppmと前シングルモルトの中で最高値ですが「スーパーノヴァ」は100ppmを超えると言われています。

フェノール値とは?
薬品臭のレベルと理解すれば間違いないと思います。
正式な化学の単位です。
数値が高いと臭い強く激しいという事です。
たいちょう
たいちょう

この「スーパーノヴァ」が超大人気で発売すると即完売してしまう商品なのです。

定価で購入する事が非常に難しいお酒ですし、そもそも限定品で数がないので国内で飲むにはBARに行かないと飲めないと思います。

たいちょう
たいちょう

ワンショット5,000円以上はすると思います・・・

でもそれだけ貴重なのです

BARで見かけたら、一度飲んでみてください。
バーテンダーに相談すれば、ハーフショット(15ml)で飲ませてくれると思います。
一度でよいので試してみて欲しいですね。

まとめ

今回はアードベックについて解説をしてきました。

かなり独特な味なので、初心者の方は美味しいと感じるのに時間がかかるかもしれません。

その場合は、他のアイラモルトを試してみましょう。

たいちょう
たいちょう

ボウモアやラフロイグあたりがおすすめです。

 

タイトルとURLをコピーしました