グレンリベットってどんなウイスキーなの？
味や美味しい飲み方を教えて。
本記事はこのような悩みの方に向けて書いております。
- ザ・グレンリベットってどんなウイスキー
- なぜザ・グレンリベットなの？グレンリベットではないの？
- ザ・グレンリベット12年のうまい飲み方を解説
- ナデューラって何？
- ザ・グレンリベットのガーディアンクラブとは？
- ザ・グレンリベットの種類について
僕は８年間バーテンダーとして銀座や六本木のオーセンティックBARで働いていました。ウイスキーの種類が豊富なBARで働いてたので、今まで数えきれない程のウイスキーを飲んできました。
スコッチウイスキーを語る際に、絶対忘れてはいけない超有名ウイスキーの「ザ・グレンリベット」。
美味しい飲み方や発売されている種類、歴史など元バーテンダーの僕が解説します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ザ・グレンリベットってどんなウイスキー
ザ・グレンリベットはスコットランドのスペイサイドに位置する蒸留所で作られるウイスキーの事です。
バニラの甘い味わいが特徴で、お花や果物のような香りがします。
ウイスキー初心者の方にぜひ飲んでもらいたいです。
ザ・グレンリベットを知らないとウイスキーは語れません。
現在は、フランスのペルノ・リカール社が経営権を持っていて、4年までに定番モデルの「ファウンダーズリザーブ」をリリースして、現在かなり販売に力を入れているので近所のスーパーでも並んでいると思います。
▼スペイサイドモルトと聞いて？な方は下記の記事を読んでみてください▼
関連記事：【元バーテンダーが教える】スペイサイドモルトウイスキーの味や特徴を徹底解説
なぜザ・グレンリベットなの？グレンリベットではないの？
グレンリベットの正式名称は「ザ・グレンリベット 」です。
ではなぜ「ザ」がつくのか？
これにはグレンリベットの歴史が関係します。
創業者のジョージ・スミスがウイスキー造りを始めた頃は、酒税法が厳しく密造酒が当たり前でした。
その中でもスミスのグレンリベットは非常に美味しくて評判でした。
1824年に酒税法が改正され、密造酒の時代が終わったタイミングでグレンリベットはスコットランド政府公認の蒸留所に選ばれます。
そこからスミスのグレンリベットは快進撃を続け、19世紀中頃にはモルトウイスキーの代名詞と呼ばれるようになりました。
この名声にあやかろうと、他の蒸留所が「グレンリベット」の名前を語りウイスキー販売を始めます。
最大で18箇所の蒸留所が「グレンリベット」と名乗っていたようです。
スミスは、「グレンリベット」と名乗った蒸留所に対して裁判を起こし勝訴しました。
以来、「グレンリベット」と名乗ってよいのは、他と区別する為に「ザ・グレンリベット」だけになりました。
このような歴史があり「ザ・グレンリベット 」と呼ばれるようになったのです。
なので正式名称は「ザ・グレンリベット 」です。
ザ・グレンリベット12年のうまい飲み方を解説
ストレート
ウイスキーの飲み方のスタンダードはストレートです。
ザ・グレンリベット の特徴であるバニラの味わいを堪能しましょう。
ウイスキーに慣れていないという方は、少し加水をして飲んでみるのがおすすめ。
※加水とはミネラルウォーターを少量足すことです。最初は1:1ぐらいの割合で入れて問題ないです。
また、自宅で晩酌を愉しむために「ザ・グレンリベット 」を買ったのであれば、一度テイスティングをして味をメモしておきましょう。
自分の好みを言語化できルト、他のウイスキーを選ぶ際の基準になるのでおすすめです。
自宅で簡単にでいるウイスキーのテイスティング方法について解説している記事があるので、
ぜひ参考にしてください。
関連記事：【初心者でも簡単】自宅でできるウイスキーのテイスティング方法
ロック
自宅でザ・グレンリベットを楽しむのであればロックで飲むのが1番です。
ストレートだと強すぎるし、ハイボールは作るのめんどくさいしね。
ロックで飲む際は、冷蔵庫の製氷機ではなくて、酒屋かコンビニに売っているロックアイスを使いましょう。
冷蔵庫の氷はすぐに溶けるので味の変化を楽しめません。
また、ちゃんとしたロックグラスが家にないという方はこちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事：元バーテンダーが選ぶロックグラス16選 プレゼントにもオススメ。ウイスキー用＞＞
ハイボール
グレンリベットのハイボールは非常にすっきりしていて飲みやすいです。
なので初心者の方には非常におすすめです。
しかし、アイラモルトのようなスパイシーで強烈な味わいが好みの人は少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
とはいえ、一度は飲んで欲しいハイボールです。
僕のおすすめは少し濃いめに作る事です。
ザ・グレンリベットは味がデリケートなので、炭酸が多いと味がぼやけます。
関連記事：【元バーテンダーが教える】ハイボールに合うおすすめウイスキー9選 自宅で晩酌用
ナデューラって何？
ザ・グレンリベットのシリーズで「ナデューラ」というモデルがあります。
「ナデューラ」とはゲール語で「ナチュラル」という意味です。
その為、アルコール度数調整をせずに樽から直接瓶詰めをしています。（カスクストレングス）
「ナデューラ」には現在3つのモデルがあり、熟成している樽によって名前が違います。
原酒が同じでも熟成する樽の違いで、ここまで味が変化するなんてウイスキーは奥が深いです。
| 名称 | 熟成樽 | 味わい |
| ナデューラオロロソ | オロロソシェリーオーク | ダークチョコ |
| ナデューラファーストフィルセレクション | アメリカンオーク | 完熟フルーツ |
| ナデューラピーティッド | アイラ系モルトの熟成樽 | スパイシー |
ザ・グレンリベットのガーディアンクラブとは？
ザ・グレンリベット にはガーディアンクラブという、無料会員プログラムがあります。
クラブ会員になると下記の3つのメリットがあります。
- 新商品・限定品の試飲会に参加ができる
- クラブ内のガーディアンポイントを貯めるとオリジナルグラスやグッズに交換ができる
- 近所のブランドアンバサダーのお店からお得な情報が届く
僕は、バーテンダー時代はブランドアンバサダーをやっていました。
（バーテンダーなら誰でもなれますwww）
ガーディアンクラブ入会の1番のおすすめは試飲会です。
無料で新作の試飲ができてグッズももらえます。
※もちろん20歳以上の方だけですよ。
ザ・グレンリベットの種類について
ザ・グレンリベット12年
| ザ・グレンリベット12年テイスティングノート | |
| 色 | あざやかで明るい金色 |
| 香り | フルーティ |
| 味わい | バニラ、 はちみつの甘さを伴う芳醇でソフトな風味 |
| フィニッシュ | 柔らかく滑らかな余韻 |
| アルコール度数 | 40度 |
| 価格 | 約3,500円 |
- 世界で最も人気のあるモルトの一つ
- スムースで、バランスの取れた、フルーティーなウイスキー
- スコットランド政府公認蒸留所第1号の老舗ウイスキー
ザ・グレンリベット15年
| ザ・グレンリベット15年 テイスティングノート | |
| 色 | 深みのある強い金色 |
| 香り | クリーミー、リッチ、バター |
| 味わい | フルーツとナッツ。ほのかなスパイスを感じる |
| フィニッシュ | 長く続く、甘いアーモンドとスパイス |
| アルコール度数 | 40度 |
| 価格 | 約6,000円 |
- ウイスキーで初めてフレンチオーク樽を使って熟成した
- コニャックの熟成に使われていたフレンチオークを使い熟成をしているので、バターのようなクリーミーな味わいが出る
ザ・グレンリベット18年
| ザ・グレンリベット18年 テイスティングノート | |
| 色 | 濃い金色、アプリコットのような色 |
| 香り | リッチ・フルーツ、トッフィー |
| 味わい | バランスのとれた、強烈な甘いオレンジ |
| フィニッシュ | レーズンとスパイスで長く続く |
| アルコール度数 | 40度 |
| 価格 | 約6,500円 |
- アメリカンオークとシェリーオークで熟成した原酒を混ぜたバランスの良い味わい
- グレンリベットの中で1番受賞数の多いウイスキー
ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
| ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ テイスティングノート | |
| 色 | 淡い金色 |
| 香り | シトラスフルーツ、甘いオレンジ |
| 味わい | ピリッとした風味のあるオレンジ、西洋ナシ、 トフィーアップル |
| フィニッシュ | 重厚で、クリーミー、スムース |
| アルコール度数 | 40度 |
| 価格 | 約3,500円 |
- 日本限定発売
- グレンリベットの創始者が1番最初に作った製法を再現
- グレンリベット が1番販売に力を入れているモデル
ザ・グレンリベット 21年
| ザ・グレンリベット21年 テイスティングノート | |
| 色 | 琥珀色、銅色のシャドー |
| 香り | ドライ・フルーツ、シェリー |
| 味わい | シナモン、ジンジャー、シロップの口当たり |
| フィニッシュ | 長く続く。 トーストされたヘーゼルナッツのよう。 |
| アルコール度数 | 43度 |
| 価格 | 約20,000円 |
- 少数特注で作られる為、非常に希少
- グレンリベットの味わいをより深くした嗜好品
- 余韻が凄まじく長い。リッチな気分が長く続く
ザ・グレンリベット25年
| ザ・グレンリベット25年 テイスティングノート | |
| 色 | 鮮やかな琥珀色、金色のシェード |
| 香り | ダーク・チョコレート・干しぶどう |
| 味わい | シルキーな甘さ、シナモンのニュアンス |
| フィニッシュ | 信じられないほど長く、リッチ。 バランスもよい |
| アルコール度数 | 43度 |
| 価格 | 約38,000円 |
- 香りを嗅ぐだけで、上質なウイスキーを飲んだ気分にさせる
- グラスに注ぐと部屋の中にリッチな香りが充満する
- ザ・グレンリベットのシリーズで1番の高級品
ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ
| ザ・グレンリベット ナデューラ オロロソ テイスティングノート | |
| 色 | 輝く金色 |
| 香り | ドライフルーツ、ブドウ、アプリコット、 シナモン、甘草 |
| 味わい | 滑らかでクリーミー、スパイスの効いたオレンジマーマレード、 ダーク・チョコレート |
| フィニッシュ | 長く続いて甘い、わずかにドライでスパイシー |
| アルコール度数 | 60,2度 |
| 価格 | 約8,500円 |
- 樽からそのまま瓶詰めしたカスクストレングス（なので度数が高いです。
- スペインのへレス地方で採れるファースト・フィルのオロロソ・シェリー・オーク樽で熟成しているので、上品なダークチョコを味わいが深い
ザ・グレンリベット ナデューラファーストフィルセレクション
ザ・グレンリベット ナデューラファーストフィルセレクション | |
| 色 | 淡い金色 |
| 香り | 甘い西洋梨、ソフト・バニラ・ファッジ |
| 味わい | パイナップル、熟したバナナ、シトラス |
| フィニッシュ | ミディアム、さっぱりしている |
| アルコール度数 | 約60度 |
| 価格 | 約8,300円 |
- 樽からそのまま瓶詰めしたカスクストレングスの為、ボトルによってアルコール度数が前後する（なので約60度）
- 今までスコッチウイスキーの熟成で使われる事がなかったアメリカン・ホワイト・オークを使用しているので非常にクリーミーなバニラのような味わいがする
ザ・グレンリベット ナデューラピーティッド
ザ・グレンリベット ナデューラピーティッド | |
| 色 | 琥珀がかった金色 |
| 香り | 赤リンゴ、シトラス、アロマの効いたスモーク |
| 味わい | ピリッとするマーマレード、クリーミーなバニラ トーストされたスモーキー |
| フィニッシュ | 複雑で、長く続く、スパイシー |
| アルコール度数 | 約60度 |
| 価格 | 約8,300円 |
ザ・グレンリベット ナデューラピーティッドおすすめ
- ナデューラシリーズのピートが強いモデル
- アイラモルトの熟成樽を使用している
- アイラモルト好きはぜひ飲んでみてほしい
ザ・グレンリベット シングルカスク2019
ザ・グレンリベット シングルカスク2019 テイスティングノート | |
| 色 | ルビーのような鮮やかな紅色 |
| 香り | 熟した洋梨やブラックベリーと、フローラルなアロマが上品に絡み合い、ハチミツの香りとその中に微かなジンジャーのスパイス |
| 味わい | 芳醇なバターショートブレッドの後に続く、やわらかなハチミツにからめた桃やアーモンドのような味わいと、ナツメグのスパイスや、微かに焦がしたオークからくる味わいが絶妙な味わいのバランスを生み出します。 |
| フィニッシュ | 甘く、驚くほどにフルーティーな余韻 |
| アルコール度数 | 54.１度 |
| 価格 | 約37,000円 |
ザ・グレンリベットシングルカスク2019 おすすめ
- 国内470本限定販売の超プレミアムウイスキー
- 2016年から販売しているシングルカスクシリーズの第4弾
- 21年熟成のカスクストレングス
まとめ
ザ・グレンリベットについて解説した事をまとめます。
- 政府公認第1号の老舗スコッチウイスキー
- 「ザ」を絶対につけよう。グレンリベットではないよ
- ガーディアンクラブは無料だから登録しておこう
- ナデューラは「ナチュラル＝自然」という意味
- まだ飲んだ事がないからは12年から飲んでみよう。
